初めてのバルセロナです。
ローマ帝国の植民地時代から2000年の歴史を重ねるバルセロナは、
カタルーニャ自治州の州都。
市民はカタルーニャ語を話し、
「スペイン人である前にカタルーニャ人である」と。
中世の時が流れる旧市街のゴシック建築と新市街のビル群が混在し、
独特の魅力を醸しだしています。

今回、最も楽しみにしていたのは、
世界遺産 「アントニ・ガウディの作品群」
バルセロナの歴史的建築物と言えば、
19世紀後半〜20世紀初めにかけて地元のブルジョア階級を虜にした、
カタルーニャ地方版アール・ヌーボー「モデルニスモ建築」。
イスラム美術とゴシック美術をミックスした独創的な建築様式が特徴です。
このモデルニスモ建築の教祖と言っても過言ではないのが、
ご存知!アントニオ・ガウディ。
モデルニスモ様式に彼独特の自然を取り入れたユニークな建築物は、
バルセロナだけでなく、スペイン人の誇り!
サグラダ ファミリア教会(Temple de la Sagrada Familia)
1882年に建設が始まり、
翌年から天才建築家アントニ・ガウディが手掛けることとなった未完の大聖堂。
現在はそれぞれ4つの鍾塔を持つ生誕、受難の2つのファサードが完成しており、
建設中のキリストの塔、マリアの塔、福音史家の塔、栄光のファサードを
合わせて全部で18本の鍾塔が立つ予定です。
2005年には建設中にもかかわらず、
生誕のファサードがユネスコの世界遺産に登録されました。
ガウディの没後100年の節目となる2026年の完成を目標に今も工事が進められています。



カサ ミラ(Casa Mila)
1906年から1910年にかけてガウディによって建設された邸宅 この建物はガウディが54歳の時に設計し、1905年から2年かけ実業家のペレ・ミラと
その妻ルゼー・セギモンの邸宅兼集合住宅として建設されました。
カサ・ミラは他では見られない直線部分をまったく持たない建造物になっていて、
壮麗で非常に印象的な建物です。
それはあたかも砂丘か溶岩の波のような雰囲気をもっており、
一般的な現代建築の様式とは隔絶したものとなっています。
建設当時のバルセロナ市民はカサ・ミラを醜悪な建物と考え、
「石切場(ラ・ペドレラ)」というニックネームをつけましたが、
今日ではバル セロナを代表する歴史的建造物となっており、
1984年にユネスコの世界遺産に登録されました。

※久しぶりにリフレッシュできました!
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Temple de la Sagrada Familia |
1883年にガウディが設計を手がけ始めて、
今現在もまだ建築中という
前代未聞の大教会。
まさにガウディが生涯を懸けた代表作
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Sagrada Familia Fachada de nacimiento |
生前に造られた生誕のファザード
救世主であるイエスの誕生を祝福しており、
ガウディが生きている間に
ほぼ完成の形となった唯一のファサード
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Sagrada Familia Fachada de Pasion |
死後に造られた受難のファザード
キリストが十字架にかけられた
苦しみや悲しみを表現しています
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Casa Mila |
石灰岩でできた外観は
地中海をイメージして作られ、
一つ一つ異なるバルコニーは、
まるで波に漂う海藻のような
柔らかな造形を生み出しています。
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